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以下のセクションでは、Quiver を使用する際に留意すべきベストプラクティスと考慮事項、特にパフォーマンスを改善するための方法を説明します。
Quiver はキャンバスを使用して、分析内のカードを表示し、整理します。非アクティブなキャンバスタブのコンテンツはレンダリングもクエリもされないため、多くのカードを含む大規模な分析では、分析を別々のキャンバスに分割することを検討してください。同様に、非表示のプロットもクエリされません。分析に必要でも表示する必要がないプロットやチャートは、非表示にできます。
分析の計算量をさらに減らすには、分析のグローバル設定にある読み込み設定を更新し、全ての項目ではなく表示されている項目のみを使用できます。この変更により、大規模なキャンバスのパフォーマンスが改善する場合がありますが、カードは表示されるタイミングで読み込まれます。キャンバスの別のセクションにスクロールするたびに、カードの計算が完了するまで待つ必要があります。
分析の内容パネルから、キャンバス間でカードを簡単に移動できます。また、カードの追加アクションメニューにあるキャンバスに移動オプションを使用して、特定のカードを別のキャンバスに移動することもできます。
さらに、カードやキャンバス全体を新しい分析に複製できます。
グラフモードでは、カードはプレビューが表示されているときにのみ計算されます。コンパクトなノードデザインでは、すべてのノードのプレビューを同時にレンダリングするのではなく、ノードが選択されているか、プレビューパネルにピン留めされているときにのみプレビューが表示されます。大規模な分析では、計算コストと時間を削減するため、不要なプレビューのピン留めは避けてください。
カラーグループを使用して関連するノードを整理し、現在作業していないグループを折りたたんだり非表示にしたりすることで、グラフをさらに簡素化できます。分析の内容パネルのフィルターツールでも、表示されるノードを種類、キャンバス、ダッシュボード、または関数で絞り込めます。
Quiver の変換テーブルは、オブジェクトや、オブジェクトから派生した表形式のデータに対して一括分析を実行できる強力な機能です。ただし、変換テーブルは多くの計算リソースを必要とする場合があります。このため、許容される最大行数は 50,000 です。入力オブジェクトセットがこれより大きい場合は、変換テーブルに渡す前にオブジェクトセットのフィルターを使用して行数を減らすことを推奨します。
変換テーブルの計算はブラウザーで実行されるため、一部の分析のパフォーマンスはハードウェア(たとえば、メモリー容量)によって異なる場合があります。
また、1個の変換テーブル内のすべての変換は順番に計算されます。たとえば、数値式が4個ある場合、それぞれの式が1個ずつ順番に計算されます。この動作がパフォーマンスの制限要因になる場合があります。変換を複数の変換テーブルに分割して計算を並列化すると、パフォーマンスを改善できます。
変換テーブルはページ分割されており、表示可能な行のみが計算されます。たとえば、テーブルに50,000行あっても、表示範囲に100行しかない場合、結果は表示可能な100行についてのみ計算されます。ただし、一部の操作ではテーブル全体の計算が必要です。これらの操作には、あらゆる可視化やチャート、集計、結合が含まれます。
スパークラインとしてレンダリングされる場合、テーブル内の時系列セルは、それぞれ独立したクエリとして計算され、課金されます。このため、すべての行に時系列操作を適用すると、計算コストが高くなる可能性があります。たとえば、変換テーブルの100行に時系列集計がある場合、必要な計算量は100個の Quiver プロットに集計を適用する場合と同等になります。
読み込みのパフォーマンスを改善し、コストを削減するには、スパークラインの表示範囲の設定を更新して、計算量を制限できます。デフォルトでは、時系列スパークラインは常に、すべてのデータを含む時系列の「全範囲」を読み込みます。
時系列機能やデータ編集機能を使用せずに変換テーブルを使用している場合は、パフォーマンスを改善するため、代わりにデータセットを使用することを検討してください。データセットは計算をブラウザーの外部で処理するため、テーブルの結合や集計などの操作でパフォーマンスが改善する場合があります。また、データセットには50,000行の制限がないため、大規模なデータセットを容易に扱えます。すでに追加した入力や設定を失うことなく、いつでもデータセットから変換テーブルに切り替えられます。ただし、変換テーブルの操作はブラウザーで実行されるため、処理が遅くなる可能性があります。
変換テーブルからデータセットに切り替えることはできません。
データセットは時系列操作をサポートしていません。時系列データを分析する必要がある場合は、変換テーブルを使用します。
Quiver では、オブジェクトセットからリンクされたオブジェクトへの関連検索を実行できます。オブジェクトセットが Object Storage v1 (Phonograph) を使用している場合、入力オブジェクトセットのオブジェクト数は100,000個未満である必要があります。入力オブジェクトセットが Object Storage v2 (OSv2) を使用している場合、結果として生成されるリンクされたオブジェクトのセットのオブジェクト数は10,000,000個未満である必要があります。
オブジェクトセットのフィルターカードで、リンクされたオブジェクトを使用して絞り込む場合にも、同じ制限が適用されます。
デフォルトでは、Quiver はパフォーマンスを向上させるため、時系列ごとに1,000個のバケットを表示します。時系列をより詳細に表示する必要がある場合は、パンとズームで軸を調整し、目的の時間範囲を表示できます。
時系列によっては、インデックスのハイドレーションにより、読み込みに時間がかかることがあります。ただし、時系列のハイドレーションが完了すると、それ以降のクエリでは読み込みが大幅に速くなります。
大規模な時系列を扱っていて、時系列全体のハイドレーションを避けたい場合は、まず時系列を絞り込むカードで時間範囲を明示的に指定するフィルターを使用し、時系列を絞り込みます。その後の操作は、絞り込んだ時系列に対して実行します。これにより、時系列全体ではなく、必要な時間範囲のみをハイドレーションすれば済みます。
時系列カードのパフォーマンスは、時系列の点の数に直接依存します。時系列をサンプリングするカードを使用して点の数を減らすことを検討してください。時間範囲を絞り込むと、それ以降の操作の計算も速くなります。また、時系列検索カードを使用する際にも、時間範囲を指定してパフォーマンスを向上させることができます。デフォルトの検索範囲は時系列全体です。
次のカードではバケット化が行われません。代わりに、時系列に基づく計算を実行するたびに、その時系列に含まれるすべての点が再計算されます。
大規模な時系列では、分析のパフォーマンスが急速に低下することがあります。Quiver では、これらの種類の時系列に25,000点の上限がありますが、パフォーマンスを向上させるため、時系列のサイズを制限することを推奨します。
Quiver には、分析全体のストリーミングと個別軸のストリーミングという2つの時系列ストリーミングモードがあります。デフォルトでは、軸のストリームボタンを押すと、分析全体のストリーミングが有効になります。これにより、新しい時系列データに合わせてメトリックカードを更新できますが、キャッシュのクリアが増えるため、パフォーマンスが低下します。最適なパフォーマンスを維持しながら時系列のストリーミングを行うには、分析内の各時間軸の設定でストリーム個別軸設定を有効にします。
Quiver ダッシュボードをほかの Foundry アプリケーションに埋め込む場合は、できるだけタブを使用します。Quiver 分析のキャンバスと同様に、非アクティブなダッシュボードタブのコンテンツは、表示もクエリもされません。ダッシュボードをできるだけタブに分割すると、ダッシュボードの読み込み時間とパフォーマンスが改善されます。
Notepad ドキュメントに複数のチャートを埋め込む場合は、同じ入力を持つダッシュボードウィジェットを使用して、同じ計算キャッシュを再利用し、パフォーマンスを向上させます。