Value Types は、フィールドのデータ型を意味的にラップし、型安全性の強化、表現力の向上、追加のコンテキストの提供に役立つメタデータと制約を含みます。Value Types は、ドメイン固有のデータ型をカプセル化し、プラットフォーム全体で再利用できる形でデータ検証を適用します。オントロジーを定義・構築するオブジェクトタイプ、プロパティ、リンクタイプなどのタイプとは異なり、Value Types はプラットフォーム内のスペースに関連付けられます。1つのスペースに格納できるオントロジーは1つです。Value Types は、定義されたスペース内でのみ使用できます。デフォルトのオントロジーでは Value Types を利用できません。
データセットのフィールドのデータ型とプロパティのベースタイプは、プログラミング言語のプリミティブ型に対応します。これらのデータ型はドメインに依存せず、ドメインのコンテキストを提供しません。一方、Value Types はデータのコンテキストと意味を捉え、データ検証を一元化します。ユーザーは、列名やプロパティの説明などの周辺情報に頼るのではなく、Value Type から直接意味を定義し、利用します。また、Value Types は Builder パイプラインとオントロジー内のデータに検証制約を適用するため、データ統合担当者とオントロジー管理者は、データフローとモデルで適切な意味的な型付けを確保できます。
たとえば、ユーザーは正規表現の制約を持つ「メール」の Value Type を定義し、その Value Type を使用するすべてのプロパティが有効なメールアドレスを表すようにできます。この Value Type は、該当するプロパティごとに検証ロジックを複製することなく、複数のオブジェクトタイプとパイプラインで再利用できます。さらに、この Value Type を使用する各プロパティにメールアドレスが含まれることが明確になります。
Value Types は複数のパイプラインとオブジェクトタイプでの再利用を想定しているため、ユーザーが必要な箇所に適用できるように権限が設定され、互換性を損なう編集と損なわない編集の両方に対応できるようにバージョン管理されます。