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オントロジー対応アプリケーション

Foundry には、オントロジー上でネイティブに動作するように開発されたアプリケーションが多数あります。これらのオブジェクト対応アプリケーションは、幅広いユースケースやユーザープロファイルをサポートする強力な分析・運用プラットフォームを形成します。

オントロジーの設定とオブジェクト対応アプリケーションの使用がなぜ有益なのかについては、こちらのページを参照してください。

このページでは、利用可能なアプリケーションを紹介し、それぞれをどのような場合に使用すべきかを説明します。

アプリケーションリファレンス

Object View

Object View は、特定のオブジェクトに関連するすべての情報とワークフローの中心となるハブです。ここには、オブジェクトの主要な「基本情報」、リンクされたオブジェクト、主要な関連メトリクス、およびオブジェクトに関連する主要な分析、ダッシュボード、アプリケーションへのリンク(またはそれらの埋め込み)が含まれます。

たとえば、Airport オブジェクトタイプの Object View では、各 Airport オブジェクトについて次の情報を提供できます。

  • country、city、longitude、latitude などの基本情報
  • Airport にリンクされたすべての Aircraft オブジェクトと Flight オブジェクトを網羅する360度ビュー
  • 埋め込まれた「空港の COVID 対応」ワークフロー
  • Airport に関連する「フライトの遅延」イベントの「根本原因分析」へのリンク

Object View ハブの例

Object Explorer

Object Explorer は、オントロジーレイヤー内のあらゆる情報に関する疑問に答えるための検索・分析ツールです。ユーザーは、単純なフィルターから関連検索まで、検索クエリを視覚的に組み立てて、関心のあるオブジェクトを見つけられます。その後、探索ビューを使用して検索結果のオブジェクトセットを探索したり、結果をテーブルとして表示したりできます。また、オブジェクトセットの共通点や相違点を比較し、オブジェクトセットに対して一括アクション(たとえば、ライトバック)を実行できます。さらに、オブジェクトセットをエクスポートしたり、Workshop などの対応アプリケーションで開いたりできます。

探索ビューは、プリセットの可視化と設定可能な可視化(チャートや地図など)で構成され、ユーザーはこれらをさらに活用して、オブジェクトの特定のサブセットにドリルダウンできます。Object Explorer は事前設定が不要で、技術的な知識が少ないユーザー向けに設計されています。

Object Explorer

Quiver

Quiver は、視覚的なポイントアンドクリックのインターフェースと強力なチャートライブラリを通じて、オントロジーレイヤーで高度な分析ワークフローを実現します。Quiver は、単純な直線的ドリルダウン分析から、集計や統計関数を使った、多数の分岐を持つ複雑な分析まで対応できます。また、Quiver は時系列分析をネイティブにサポートしています。Quiver の分析は、読み取り専用ダッシュボードとしてテンプレート化し、より多くのユーザーに利用してもらうことができます。

Quiver

Workshop

Workshop は、オントロジーレイヤー上でネイティブに、ポイントアンドクリックによるコード不要のアプリケーション作成を可能にします。Workshop で作成したアプリケーションは、ほかのポイントアンドクリックツールで作成される一般的なダッシュボードよりも動的で、インタラクティブです。

高品質なレイアウトと、使いやすく高度なイベントシステムを活用することで、Workshop アプリケーションは、カスタム React アプリケーションと同等の使いやすさと品質を目指しています。

Workshop エディタービュー

Workshop エディタービュー

完成した Workshop モジュール

完成した Workshop モジュール

Slate

Slate は、Foundry 向けの柔軟なアプリケーションビルダーで、Workshop よりも技術的な設定とコードが多く必要です。Slate アプリケーションはオントロジーレイヤーとやり取りできますが、Foundry データセットと直接やり取りすることもできます。Slate では、Web 開発の手法に基づいて外観を大幅にカスタマイズでき、幅広い機能を利用できます。ただし、アプリケーションの作成と保守には、Workshop よりも多くの技術的知識が必要です。

Slate エディタービュー

Slate エディタービュー

Slate アプリケーションビュー

Slate アプリケーションビュー

Carbon

Carbon は、Foundry 内の複数のリソースやアプリケーションを組み合わせ、業務ユーザー向けに入念に整えられたワークスペースを作成できます。ダッシュボードなどの分析結果、Workshop や Slate で作成されたアプリケーション、Object View や Object Explorer などのすぐに使える機能を組み合わせることで、Carbon は、ワークフローの作成者がカスタマイズの「最後の仕上げ」を行い、エンドユーザーに最適化された使いやすいエクスペリエンスを提供できるようにします。

Carbon ワークスペース

Map

Map アプリケーションでは、地理空間のコンテキストでオブジェクトやほかのデータをまとめて分析できます。

Map アプリケーション

アプリケーションの比較

オブジェクト対応アプリケーションには、いくつかの観点で違いがあります。特に重要な3つの観点は次のとおりです。

Foundry アプリケーション主要なユースケースワークフロースタイル設定モデルオブジェクトまたはデータセット
Object Views探索ワークフロー特化型すぐに利用可能オブジェクト
Object Explorer探索と分析探索型すぐに利用可能オブジェクト
Quiver分析とダッシュボード探索型(分析モード)、ワークフロー特化型(ダッシュボードモード)すぐに利用可能(分析モード)、カスタマイズ可能(ダッシュボードモード)オブジェクト
Workshopアプリケーションとダッシュボードワークフロー特化型カスタマイズ可能オブジェクト
Slateアプリケーションとダッシュボード(複雑)ワークフロー特化型カスタマイズ可能オブジェクト(推奨)とデータセット
Map地理空間探索型またはワークフロー特化型すぐに利用可能オブジェクト

ユースケース

オブジェクト対応アプリケーションがサポートする主なユースケースは、探索、分析、ダッシュボード、アプリケーションです。

  • 探索では、ユーザーが適切な情報やワークフローを見つけられます。探索を支える主要な機能は、コンテンツを厳選してまとめたハブと検索の2つです。厳選されたコンテンツハブ(ランディングページや「360度ビュー」と呼ばれることもあります)は、どのユーザーにも対応する包括的な標準ビューから、特定のユーザーグループやユースケースに合わせたビューまで多岐にわたります。検索機能は、キーワードの自由テキスト検索に加え、リンクのたどり方やドリルダウンを繰り返して進める検索によって探索をサポートします。
  • 分析では、ユーザーが幅広い問いに答えられます。問いは、単純なもの(ある製品の平均顧客維持率はどのくらいか?)から、非常に複雑なもの(3つの異なる顧客コホートを、すべての製品と個々の製品について、維持率と総収益の経時的な変化という観点で比較するとどうなるか?)までさまざまです。分析の進め方は探索的であり、エンドユーザー自身が定義し、多くの場合、試行を繰り返しながら進めます。最初の問いへの答えが得られるにつれて新たな問いが生まれ、分析の流れに組み込まれます。
  • ダッシュボードは、事前に設定された可視化をまとめたもので、より幅広い閲覧ユーザーが主に読み取り専用で利用します。ダッシュボードは、有意義な分析を定期的なレポートや業務の監視に活用するためによく使われます。ダッシュボードは多数のチャートやその他の可視化を備えている点が特徴ですが、アプリケーション(後述)ほどカスタマイズ性や対話性は高くありません。ダッシュボードには多くの場合パラメーターが設定されており、ユーザーは可視化の対象をさまざまなデータの部分集合に絞り込めます。
  • アプリケーションは、特定のユーザーグループが特定の問題を解決するための、対話型のカスタム業務インターフェースです。アプリケーションは多くの場合、ダッシュボードよりも複雑で、ユーザーが定められた手順に沿って特定のワークフローを進められるように設計されています。アプリケーションには、意思決定に必要な厳選された分析コンテンツ(統計、チャート、グラフなど)が含まれることもありますが、通常はワークフローの要素もいくつかあり、多くの場合、ユーザーの入力(たとえば、ライトバック)を取り込みます。

ワークフロースタイル

オブジェクト対応アプリケーションは、主に利用されるワークフロースタイルに合わせて最適化されています。

  • 探索型アプリケーションは、「ビルダー」ユーザーによる事前設定を必要とせず、データがオントロジー内でモデル化されるとすぐに、エンドユーザーがそのまま利用できます。探索型アプリケーションでは、エンドユーザーが分析の進め方を定義し、事前に決められていない幅広い問いに答えられます。探索型アプリケーションには通常、これを実現するための検索、可視化、変換の機能が備わっています。主に探索型として利用されるオブジェクト対応アプリケーションには、Object Explorer と Quiver があります。
  • ワークフロー特化型アプリケーションは、エンドユーザーが実際に利用する前に、「ビルダー」ユーザーによる事前設定が必要です。これは、主要なユーザーグループが2つあるダッシュボードやアプリケーションに典型的な特徴です。その2つとは、(1)特定のダッシュボードやアプリケーションを設定するビルダーグループと、(2)そのアプリケーションの利用対象となる下流のエンドユーザーです。Workshop と Slate のモジュールは、どちらも「ビルダー」ユーザーが編集モードで事前設定する必要があります。

Quiver などの一部のアプリケーションは、両方のワークフロースタイルに対応しています。主要なモードは探索型ですが、出力を設定することで、より幅広いユーザーが利用するワークフロー特化型の作成物にできるためです。Quiver の分析は非常に探索的ですが、Quiver のダッシュボードとして公開でき、より幅広い対象ユーザーがアクセスできる、事前設定された分析ビューになります。

設定モデル

設定モデルは、エンドユーザーが利用できるようになるまでに、ユーザーインターフェースをどの程度設定する必要があるかを示します。

  • すぐに利用可能なアプリケーションは、設定の必要性やメンテナンスの負担がほとんど、またはまったくなく、ユーザーがすぐに効果的に利用できます。たとえば、Object Explorer は設定がほとんど、またはまったく必要ないため、オントロジーが定義されるとすぐにエンドユーザーが利用できます。
  • カスタマイズ可能なアプリケーションは、エンドユーザーの特定の問題を解決するインターフェースを実装するために、初期投資が必要です(多くの場合、別の「ビルダー」ユーザーが担当します)。また、継続的なメンテナンスのコストも高くなります。ただし、完成したアプリケーションは通常、特定のワークフローのニーズに的確に応える、目的に適したインターフェースになります。Workshop と Slate は、この種類のカスタマイズの例です。